2016年6月12日日曜日

日記 20160612 段々畑?

段々畑を作りました。斜面に。
いや、畑というより、あまりにもささやかな面積なのでこれはもう花壇じゃないの?というべきに思いますが、バジル、パセリ等の使えるハーブを4種ほど植え付けました。土質は良好なので、雑草とりさえ面倒くさがらなければよく育つでしょう。
昔からがっちり作るのが性に合わず、なんでも素朴に作るのが好きです。漫画はどうだろう。
とても楽しく作りました。



自分が北海道で買った土地は山の斜面にありまして、ほぼ傾斜地です。

そこをトラバースするように道を切り拓いたり、切り倒した雑木の枝を利用して小さな階段を作ったり、掘り出した石を積んで(写真では野面積みという方法で)みたりするのが、最近の息抜きであります。
雑草ボウボウですね。雑草を観察するのも面白いですよ。

土地、謙遜しておきますが、まぁ都心に比べて安いのなんのって感じです。

そう、
よく考えますが、
自分の中で「いつでも20歳の頃の初心を忘れてはならない」という呪いにかかっているために、ついつい
「いやいや、漫画家なのに土地なんて買ってすいません、それをブログに書いてすみません」とかむやみに謙遜しなければいけない気分になり、こうして頼まれてもいないのに釈明を書くのですが、まぁ漫画家を10年以上をやって単行本を20冊以上も出してれば、これくらいはなんとかなるものでありまして。
仕事上の心がけとしての謙虚な気持ちは当然持ち続けますが、プライベートはキャリア相応で自然体いいんじゃないか?と思ったりして、こうして書いている次第でございます。



少しカメラを引くとこういう感じですね。
手前の雑草だらけの畝に植わっているのはジャガイモ3種類です。このブログでも何度も書いてきたアレです。順調に育っております。
株が小さいのもありますけどね。それも個性ということで。
収穫予定は7月末〜8月上旬です。

奥の小屋はお隣さんのものですね。借景しております。
この小屋が構図に入るとうちの畑もなんだかちょっと素敵に見えるので、ついつい"借りてしまう"のですが、僕のではありません。ちょうどそのあたりに土地の境界線があるのですよね。こちら側の斜面に段々畑を作ったので、ますます素朴で良い景色になってしまった感がありますね。
僕もこういう小屋を建てたいと思って、スケッチだけはしているんだけど、デザインに迷ったり、予算に迷ったり、手間ひまを勘案したりして、なかなか動き出せてないです。

午後は日陰になるんですよね。午前からお昼はよく日が当たります。
子供の頃は野山に住んでいたので、土に触れていると安心します。学生時代農家のバイトに手を出したのもそういうルーツがあったからでしょう。
誰に気兼ねなく好き勝手に野良仕事をしてていい、こういう土地を手にするのがひとつの夢でありました。アウトドア好きは概ねこういうところに辿り着いてしまうものですよね…。
完成された庭が好きな方もいるでしょうし、それはそれですごいなぁと思うんですが、自分はなんにつけても、一度完成させてしまうと、あとは維持が目的になってしまうのでそれが面倒だなぁと思ってしまう性格です。
ずっと手を入れて変わり続けるのが自分の性に合ってる感じがします。同じを維持することは本当に面倒に思うんだけど、気分によってどんどん改変していくのは面倒じゃないんですよね。飽きっぽいんでしょうか。

いきなり芽を出す、謎の植物も面白い。
謎といっても、自分にとって未知なだけで、図鑑をみたり検索したり調べればじゅうぶんメジャーな植物であることが当たり前なんですが、「なんか見た事ないやつが芽を出してるぞ」と発見するのが面白いんです。アパートの大家さんに例えると、新しい住人がいきなり来た感じですかね。大家はやったことないですけど。
いま関心があるのは、芋畑周辺に山ほどゴロゴロしてる球根型の雑草の正体です。これがネットで調べても該当するものが出てこない。

ここでふと脱線しますが(いや、話の本線がそもそも適当なのに脱線もなにもですが)
「雑草」とはなんでしょう。
野菜も野草も樹木も、人間が自分たちの都合で選り分けたものでしかなく、雑草と呼ばれるものも、ある一種の植物であることに変わりない。
人間は、自分たちにとって不都合なものを「雑草」と区分しているだけなわけです。
ではどういう部分が不都合なのでしょうか。
アレルギーの元になるみたいなのは、非常に不都合ですね。あとは要するに「増えすぎる植物」です。かわいい花をつけるものは(タンポポとか)、公園や空き地や他人の土地で目にするぶんにはかわいいもんですが、自分の土地に生えていると気が狂ったように引っこ抜く人も多いでしょう。タンポポの生命力たるやすごいっつうかひどいもんです。綿毛を飛ばしてどんどん増えますからね。雑草このやろう、という気持ちが分かります。
でもまぁ要するに雑草というのは強いということです。
雑草は強い。
強いから迷惑なんですよね。
人間が好きな植物は弱いやつが多いです。園芸用に売られているものは、品種改良されたりしているからでしょうか。
山に咲いている高山植物もそうですね。

よく比喩で「雑草魂で頑張る」みたいな言葉を神妙な顔で言う人がいらっしゃいますが、そういう言葉を口にする時点でその人はあんまり雑草な感じじゃないんじゃないかと思うことがあります。本当に雑草なやつは、ほっておいてもどんどん増えるし他の植物を枯らすし、気がつけば一面その雑草で覆い尽くしてしまうものなので、刈られてなんぼ、刈られたってヘラヘラして、次の日にはまた新しい芽を出してるみたいな、果てしない生命力がある人だと思います。そういう人はわざわざ雑草って自分のことを言わないですよね。「俺、最強」って思ってると思う。卑下して言うならわかるか。
実際の話、雑草は邪魔なのでバンバン刈るんですけど、根絶やしにするのがどうもかわいそうでできないんです。
生命力の強い雑草たちのことなので「どうせまた生えてくるだろ」と思いながら、その付き合いを楽しんでる感じはありますね。

以上、庭と雑草の話でした。
今日は長文ですな。ここまで全部読んだ人はよほどの暇人か、信濃川日出雄が好きでしょうがない変な人に違いない。早く寝なさい。


最後になって恐縮ですが、最近読者の方から拙作のご感想等のメールを何通かいただき、大変ありがたく思っております。ブログに勝手気ままに文章を書くのとは違って、一人一人お顔を想像しつつちゃんとお返事を書こうとすると漫画を描く以上に気をつかってしまうために、なかなか個別にはお返事差し上げられませんが、励ましのお言葉に大変力を戴いております。ここにお礼を書き添えておきます。
もちろん、くらげバンチ公式の感想も全部目を通しております。常に泣いてます。
ありがとうございます。