2016年8月27日土曜日

日記 20160827 インタビュー

ブログタイトルの3文字縛りが崩れてきてる最近です。

http://www.a-kimama.com/gohan/2016/08/53921/

Akimamaさんにまた取りあげていただきました。
後編に続く、と末尾に書いてあるので、これは前編になります。
よければどうぞご覧ください。

このあいだ撮った4000枚より。小出しにしていきますかね。



焼きそばにチーズを入れてみたけど、合わなかったの図。


なんでしょうねぇ。
合わないわけです。合わない。合わないときは、合わないのです。
鮎美ちゃんは焼きそばまだ食べてないですね。
近いうちに食べるのでしょうか。
わかりません。

あのー、「信濃川日出雄は女、説」とか、
あとは「作者はヴィルトゥスみたいなやつが本当は描きたいのに、
グルメ漫画を編集に描かされてる、説」とか、そういうネット言説あるじゃないですか。
あのー、どうしても、この世の中ですので、目に入ってくるわけです。
そう、入ってくる。
入らないようにしてますけども。
あのー、「たぶんこうだろう」と裏読みして、推測して、それをさももっともらしく書くのであれば、もっとうまくやってください、と思うわけです。
ほとんどね、間違ってます。
間違ってます。
違う。
例えば自分の友達の漫画家さんや有名人さんことについてネットに書かれたことも目に入ってきたりしますけど、それもね、間違ってたりします。まぁ他人のことなのでひとつひとつ訂正しませんけども。
間違っていることを正しいかのように書くのは、けっこう恥ずかしいですよ。アドバイスです。やめたほうがいいと思います。
あるいは、もっと正確に言い当ててください。もっと想像してほしいわけです。
まずね、俺は男でしょう。どうみても!
それとね、ヴィルトゥスも、「山と食欲と私」も、要するに自分の仕事ですよ。
やりたい、やりたくない、という感情で仕事は選ばないのです。
子供ではないですからね。
自分のキャリアにとってプラスになるか、雑誌のタイミング、もっともっと戦略的に企画や連載を選んでいるのです。
それは商業漫画家としてプロだからです。プロ意識があるからです。
読者は夢を持ちたいものです。それは俺もわかります。
だからね、やりたくないというメッセージが作品からにじみ出ないように、どんな作品、どんなシーンでも、心をこめて描くわけです。それはお客さんである読者の皆様への礼儀です。そうだと思いませんか。
個人的な好き嫌いはあるものです。どんな作品でも。どんな仕事でも。
でも、大きな意味で言えば、どの仕事も自分でやりたい、やるべきだと思ってやってるわけです。そういうものであります。他のお仕事でもそうでしょ?同じなのでございます。
同じです。どんな仕事でも、つまるところ、だいたい本質は同じです。

ちなみに、好き嫌いを言ってしまえば、
「山と食欲と私」は大好きすぎますね。先程戦略的に…と書きましたけども、
ほとんど戦略なんて考えてないわけです。好きで描いてるので。
好き過ぎ。鮎美ちゃん大好きです。
ここは笑うところなのでございます。
そういうものです。

漫画というものは、わからないわけです。
漫画という仕事は奥が深い。
深いのでございます。

だってね、もっといいますと、無料連載じゃないですか。
読者の皆様は無料で読めるわけです。
作者はいくらかの原稿料をいただいて描いていますが。
無料で読めるというのにですよ、更新がないと怒る人も、稀にいらっしゃるわけです。
お金を払ってないのに、怒るわけです。
(こういう怒る方は、珍しい人ではありますけど、やっぱりいるのでございます)
これは漫画というものをね、お金と交換しているのではない、ということです。
何と交換しているのか。
それは期待です。
期待と交換しているのでございます。
本当に好きなものには、いくらでもお金を使う。
それはもう金額じゃないのです。金額はどうでもいい。
無料だろうが、有料だろうが、期待と交換できないと悲しい、期待と交換してほしいわけです。僕も自分の作品を描いているとき以外はひとりの人間ですし、その気持ちはよくわかります。

漫画作りは、期待に応え続けていくという、闘いなのでございます。
漫画に限らないことですけどね。物作り全般にそうでしょう。

面白いのが、これが食べ物となると話は別でありまして、
「金額に見合っているか」を気にし出すわけです。
このラーメンで800円は高い、これは670円だな、とか。どなたも瞬時に130円のコスト計算まで仔細にできる一流のコンサルタントのようになるのでございます。
食べ物は恐ろしい。
命。
命の糧です。
命の糧だからこそ、金額を気にするのでしょうか。
食べても栄養にならない漫画、そういう物に金に糸目をつけない一方で、食べ物には10円単位で気を遣う。

それでもやっぱり、お金に替えられないご飯もありますわね。
いいご飯は思い出に残ります。
そういうご飯が食べたい。
俺はそういうご飯が食べたいのです。

強引に話を結びにいきますが、要するに、ご飯が大好きです。
ご飯を描くのに目覚めたのはいつでしょう。
増刊デビュー作の信濃川名作劇場(2001年)で、ラーメン屋を描いてますね、俺。
でもあれは水道の蛇口に鼻毛が絡まるというギャグ漫画だったな…。
そうそうもし信濃川日出雄を語るのであれば、ぜひ「fine.」以前の短編を読んでください。その時点でハートフル漫画も、恋愛も青春も、ギャグも、バイオレンスも、いろんなジャンルの漫画を描いてます。もともとそういう「なんでも描きたい」系なのです。連載となると何年かその作品を描くので、「この作家はこれが描きたいのか!」と思われるわけですけど、それだけが描きたいわけではなく、それも描きたいけど、こっちも描きたいみたいな、そういういい加減な趣味なんです。
そう、そう考えると漫画は趣味なのかもしれない。仕事なんかじゃないのかもしれない。
漫画は趣味でやってるようなものなのかもしれないですね。
プロってなんでしょうね。
わからないのかもしれない。

山は好きです。
食も好きです。
だから今の連載は最高です。
それだけは確か。
確かなことは、確かです。

今日のところはこのへんで以上。