2016年9月2日金曜日

ひみつの鮎美ちゃん6



http://www.kurage-bunch.com/manga/yamashoku/

更新されてまっす。今回は4コマです。

WEB更新なので、描き終わってすぐに載っけている感じがあると思いますが、実態は違っておりまして。
くらげバンチは無料漫画サイトですが、誰でも投稿できるサイトとかでなく、基本的には紙の雑誌と同じシステムで回ってますゆえに(発表媒体がWEBというだけで)、紙の雑誌のように1週間以上前には原稿をあげないといけなくてですね、取材旅から帰ってきて作画して…とやっていって、通常回の最速は来週の金曜掲載回になるわけです。
で、ああ、今週も休載になるのかなぁと思っていたら、4コマでいいから描きましょうということになり、描いたものが今回になります。
4コマはフキダシ内の文字が手描きなので、写植打ちの手間がなく、原稿が少し遅くてもなんとかなるわけです。

ということで、なんとか今週も載せていただけました。
ありがたし。
来週からは通常回ですので、なんとか繋いでお待ちいただければ幸いです。
どうぞお楽しみに。
あ、それで、
サイトにも書いてありますが、
来週から更新が金曜夜中の0時でなく、昼の12時頃になります。
金曜の午前、出勤中にスマホで読む、みたいな方もいらっしゃったと思いますが、
ぜひこれからはお昼休みに…。宜しくお願いいたします。

写植。
写植の話をしましょうか。
写植。
なんとなく、使っている写植という言葉がありますが、
まぁ昔の印刷方法の名残ですよね。
いまは完全にデジタルの時代なので、文字入力は場合によっては漫画家が自分でできたりもします。やろうと思えば。もはや説明の必要もないくらい当たり前になりましたけども。
僕は、写植作業をやったことがあるんです。
実は。
いわゆる文字のハンコみたいなものを型に並べるやつ・・・・・・
ではありません。
あれは「写植」ではないのです。写植というとそのイメージがあると思いますが、あのハンコみたいなやつは「活版印刷」というのです。
「活版印刷」は、「写植」ではないのです。
では「写植」とは何かというと。
「写真植字」の略です。
詳しい解説はこのへんをなんとなくみてください。
まぁ、特殊な機械で印画紙にプリントして現像して切って貼るということです。写真植字、つまり写真のような方法で字を打つわけです。
昔の漫画原稿はフキダシのところに、文字が印刷された紙がノリで貼ってありますが、あれです。あれは、そういうわけで、あれなのです。

なぜ俺は写植をやったことがあるのかというと、
大学の授業でやったのです。大学では分かりやすく言うとグラフィックデザイン、あるいはもっと言うとアートディレクションとはなんぞやみたいなことを勉強しており、印刷の授業もありました。
写真の現像もやりましたし、シルクスクリーンとかオフセット印刷とかですね。一通り経験させていただきました。その中で、写植というのもやったのです。
ちょうどPCが普及したり、フォトショやイラレなどのデザインソフトが学生レベル及びデザインの現場にも一般的に普及してきた時期で、もはや「失われゆく技術」であることを先生も生徒も理解した上で、「最後の世代として記念に写植やっとくか」みたいな感じで授業をした記憶があります。それで自分たちの世代で、写植の授業は終わった、ように記憶しています。写植機を使ったことで学んだことは、なんでしょうね。
「この世には美しい文字がある」
「この世にある美しい文字は、誰かがデザインしたものである」ということでしょうか。
デジタルの時代は、文字を雑に扱いがちです。
ですが、写植は、打ち間違えたら大変ですし、打って、現像するまでも時間と手間がかかりますから、非常に慎重に作業をすすめます。
写植の文字プレートからレンズを通して、感光紙に浮かび上がる文字のラインというのは非常にきれいでありまして(モリサワとかだったと思いますが)、みとれるくらい文字に惚れましたね。
それで写植室に入り浸っていた同級生もいたなぁ。

写植といえば、そんな思い出。
漫画のフキダシに使われるアンチック体というのも、独特ですよね。
漢字はゴシックで、カナは太明朝。どうしてああなったのか。
わかりませんが、僕はアンチック体好きです。
フキダシにあの文字が入ると、「ああ漫画になったなぁ」と思うのです。
自分で描いた漫画を編集氏に渡して、最初に校正紙を読むときは、そういう喜びがありますね。だから、その作業は自分でやれば自分でできるんですが(デザインの心得があるので、自分にとってはそんなに難しい作業ではないのです。カーニングなど気にする点はありますけどね)、専門の人にやってもらうのが、なんかいいんですよね。仕上げていただく感じがあってね。

まぁそんな感じです。
今日のお話終わり。

追記
http://ryougetsu.net/sho_antique.html