2017年11月26日日曜日

単行本6巻発売が迫ってきました

モザイクをかけておりますが、
色校の写真をチラリ。



「山と食欲と私」6巻、12月9日発売予定です!

めでたい!!イェイイェ〜イ!!
イラストを描き下ろしたり、おまけを作ったり、どんどんと作業は進んでおります。
出版業界激変のこのご時世、生き残りをかけて関係者一同血ヘドを吐きながらめっちゃ頑張っております。続巻を世に送り出せるというのは、いつだって幸せです。

予約も始まっておりますので、どうぞお手にとって見てくださいね。
詳しいことは、また発売日にお知らせしますが、今回も豪華商品が当たるコラボプレゼント企画や、初版限定特典ペーパーなどあります。
また、巻末には最新のニュースをお届けする「やましょく通信」、おまけ4コマも復活しました!

お金が余ってしょうがないとお嘆きの諸兄諸姉のみなさまにおかれましては、ぜひ全巻100冊ずつ、いや、少なく見積もってお一人様1万冊ずつで結構ですのでお恵みを頂戴したく存じますが、
そうでもない一般的な生活を送るみなさまにおかれましても、お小遣いの範囲で1冊でもお買い求めくださいましたら作者としては十分すぎるくらい幸せでございます。
頂戴したお金で続きが作れること、関係者一同やりがいを持って取り組んでいるこの作品をまだまだ続けられること、新しい楽しさと喜びを読者のみなさまに還元できること。こんなに楽しいことはありません。
いつも、インスタやツイッターのタグ検索をこっそり(いや、もう堂々と)見ているんです。みなさんの楽しそうな休日に一役買っちゃってるなぁ、嬉しいなぁ、こりゃあもっと頑張らんといかんなぁと、制作現場ではよく話しております。
ぺこり。また、発売日直前にお知らせします!!





さて、日常の話を少し・・・

もう11月も終わりですねぇ。
10月。1週間で13座5湯を巡る取材旅から帰ってきてから待っていたのは、怒涛の単行本作業と、4週連続更新です。単行本作業というのは、カバーのカラーイラストや、表紙のイラストなどを描いたり、プロモーションの企画を考えたり、書店限定のPOP用にイラストを描いたりというような、単行本発売にまつわる様々な作業のことをまとめてそう呼んでおります。
単行本のカバーの重要性は昔よりも上がっているなぁと感じています。「ジャケ買い」という言葉がありますが、ネット書店の普及で、ジャケットイラストの重要性がますます上がっているなぁ、と。そういう意味で非常に緊張する作業です。
現在は、単行本発売日に向けての怒涛の4週連続更新の真っ最中です。
最新話はこちらから読めます!!
http://www.kurage-bunch.com/manga/yamashoku/

単行本派の方もいらっしゃるとは思いますが、よければチェックしてみてくださいね。

「え、WEB連載だったんですか」とたまに驚かれます。
そうなんです。WEBで更新しております。無料で最新話+何話か読めるサイトです。どんどん読んでください!なお、過去の話は順次クローズしていきます。

「WEBで無料で読ませて、単行本が売れなくならないですか?」とたまに驚かれます。
これが不思議なもので、この2〜3年でWEB無料連載からはヒット作がたくさん出ています。
もう15年以上、この業界でやっておりますが、まさに激動の時代です。
有料の媒体から読者が去り、無料の媒体で作品と出会うのが当たり前の時代になってきたんだなぁ、と肌で感じます。その昔、紙の漫画雑誌が巷に溢れていた時代、漫画雑誌というのはもちろん販売されている商品ですが、タダ同然で読めたものでした。誰かが学校に持ってきたやつを借りて読む、兄弟が買ったものを借りて読む、喫茶店や食堂や病院や美容院に置いてあったり、会社にあったりもしたでしょう。今ではマナーが疑われてしまう立ち読みも、一つの文化と呼べるものでした。
それが90年代後半から2000年代にかけて、インターネットの普及によりお金と情報の流れが変わったわけです。情報を手に入れるために、みんなケータイやスマホにお小遣いを使わなきゃいけなくなった。情報代として使っていた新聞代や雑誌代は、ケータイ電話会社やプロバイダに支払う通信費に変わったわけです。漫画雑誌も大きく言ってその流れに呑まれていき、今現在も進行中で紙の漫画雑誌も大きく部数が下がり続けています。
で、2010年代。
流れは進み、いよいよ紙の漫画雑誌は熱狂的な読者=マニアのものになりつつあります。
どこにでも最新号が置いてあり、なんとかすれば無料で読めるという時代はもう過去のもの。立ち読みすら、やりにくい時代です。漫画雑誌や単行本を"紙で"読みたいのなら、ちゃんとお金を払わないと読めない時代がきたのです。
ただ、並行してWEB漫画の世界では、無料で読めるのが当たり前の時代が進みつつあります。(いや、無料というのはよくできた錯覚で、実は通信費を払っているからこそなんですけども。)
作家は版元から原稿料をもらい(いや、サイトによってケースバイケースですが)、版元は無料で公開し、広告や単行本などで利益を回収するというものです。テレビやyoutubeなどに似てますね。手法自体は古くからありますが、漫画雑誌というのは漫画文化の隆盛と共に「異常に売れる」商品になった時代があり、雑誌からも収益が見込めたのですが、今はその時代が終わって、雑誌作りにはお金をかけず、他で利益をあげようということです。
ジャンプやマガジンなどのメガタイトルだけは別格ですが、それ以外の業界全体の傾向で見ると、2015年あたりを境に、一気にこの流れが加速して行った感じがしております。新興の漫画アプリなど、既存の出版社からは完全に違う文脈で誕生し多くの利益をあげている媒体も増えています。2000年代以降、出版業界が氷河期に足を踏み入れたことで、漫画も不景気な風が吹き荒れましたが、内実をみれば漫画自体の魅力がなくなった訳ではないのです。読者が作品と出会う場所が変わり、業界内のお金の流れが変わっているのです。
「山と食欲〜」も、こんな時代の流れの中にあると思います。あくまで渦中にいる者としての個人的な実感ですが。
ある意味で、読者にとっては幸せな時代が戻ってきました。また、タダ同然で、友達から借りたり立ち読みするように漫画と出会える時代がきたのです。(コレクションしたくなったら、本を買う。作り手は、コレクションしたくなる作品を努力して作ればいいのです)
僕は、漫画家ですが、いち漫画ファンとして、それでいいと思っています。もちろん、作り手側は、課題がたくさんあります。ビジネスモデルとしてどう成立させていくか。持続させていけないものは破綻が待っているだけです。
みんな試行錯誤しながら、頑張ってます。


なので、無料で読めることは大いに結構なことだと思っておりますので、どんどん読んでくださいね!長くなってしまった。一晩中でも語れるんだけどね。笑。

あ、最近の札幌は一気に寒くなりまして、久しぶりに雪の藻岩山をハイキングしてきました。空気が凍りつくような中で、気持ちがよかったです。





練習場として近くでありがたい藻岩山スキー場。今年も通って上達を目指すぞ。